世界有数の森林大国ロシアによるウクライナへの軍事侵攻。
住宅に欠かせない木材などのさらなる価格高騰が懸念され“夢のマイホーム”が
手の届きにくいものになろうとしています。
住宅をめぐっては去年、木材の価格が高騰する「ウッドショック」が起きました。
日本でも木材が足りなくなり国産木材の価格も上昇。
必要な木材を確保できず住宅の建設に大きな影響が出ました。
そして今、懸念されているのがロシア発の「第2次ウッドショック」です。
ロシア産のカラマツは、床や壁の下地に使用しこれを原料にした合板は強度が
高く耐震性に優れているのが特徴です。
ウクライナ侵攻により経済制裁の影響を懸念して早めに確保しようとする
業者が相次ぎ、価格が上昇しています。
また価格高騰は木材以外にも影響がでており、ステンレスの原料となるのが「ニッケル」、
ロシアが主要な生産国の「パラジウム」は半導体に使われていて、
LED照明や給湯器や温水洗浄トイレなどの価格に影響します。
住宅の価格がこれ以上高くなれば、買いたいと思う人が少なくなり、
これまで好調だった住宅市場が縮小して、
日本経済全体に影響が及ぶおそれがあります。
ロシア発「ウッドショック」の影響はどこまで広がるのか。
今後も注意深く見ていきたいと思います。
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